OpenAIは9月3日、サイバー防御を支援する「Daybreak for Frontline Defenders」を始めた。サイバー防御モデルの提供に加え、研修や技術支援、パートナーとの連携に10億ドル相当を投じる。水道や電力などの重要インフラ、自治体、地域金融、非営利団体、OSSの保守者を主な対象とする。
提供するモデルは二つに分かれる。Daybreak Blueが日常的な防御業務を担い、専門性の高いDaybreak Redは審査を通った組織だけが利用できる。OpenAIによると、すでに2,000の承認済み組織とワークスペースで数千人がDaybreakを使っている。
米国の州・地方政府を支援するMS-ISACとの実証も同時に始める。さらに「Daybreak Defense Network」には35を超える企業製品とパートナー運営サービスが参加し、単独のAIサービスとして提供するのではなく、防御担当者がすでに使っている製品へ機能を組み込む。
NOTE
メモ
10億ドルという大きな数字より、「35を超える既存製品」の方で手が止まった。新しい画面に人を連れていくのは、それだけで導入が一仕事になる。普段使っている道具の中へ入る方がいい。
水道や自治体は狙われるのに、専門家と予算は少ない。モデルを公開しただけでは、その距離は埋まらない。費用も教育も、横で支える人もいる。知能にも流通網がいる。
AGIのニュースを追っていると、モデル企業ばかり見てしまう。現場に運び、翌日も動く状態を保つ仕事は地味だが、なくならない。むしろ、これから忙しくなる。モデルの強さだけでなく、翌日も現場で動かせる仕組みまで一緒に見た方が良さそうです。